骨粗しょう症による「いつのまにか骨折」

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骨粗しょう症の治療をしている先生に聞く!

岸川 陽一 先生

医師紹介

岸川 陽一 先生(きしかわ よういち)

岸川整形外科 / 佐賀県 佐賀市

運動能力を失わないことが本当の若さ。
いくつになっても歩けるように、骨の健康を心がけたい

インタビュー

次の骨折が起こる可能性がある“いつのまにか骨折”

現在、当院で骨粗鬆症の治療を受けている患者さんの多くは、骨折をきっかけに受診することになった患者さんです。加齢に伴う骨粗鬆症、糖尿病などの基礎疾患に伴う骨粗鬆症などその病態はさまざまですが、検査をしてみると、その時に起こっている骨折以外にも、過去に骨折が起こっていたことが疑われる所見のある患者さんも少なくありません。

そうした不顕性の骨折、いわゆる“いつのまにか骨折”は、胸腰椎(胸から腰の位置にかけての背骨)によく見られます。新鮮な胸腰椎の圧迫骨折の場合、ベッドから起き上がったときや寝返りをしたときなどに痛みを感じますが、軽度の場合には痛みも強くないため、自然に治ってしまうことがありますし、痛みは全くなく不良姿勢のため形態骨折(椎体の形が台形になっている)をきたしている場合も多いです。しかし、自然治癒したとしても骨密度が低下している状態に変わりはなく、再び骨折する可能性は高いので注意が必要です。

薬物療法の進歩に伴って様変わりした骨粗鬆症治療

骨折治療においては、骨折が一度起きたらしっかりと治療し、2度目の骨折が起きないようにする「ストップ・アット・ワン(stop at one)」という考え方が重要です。骨折が起こると痛みによって日常的な動作もままならなくなり、患者さんの生活の質(QOL:quality of life)は著しく低下します。それが原因となって寝たきりになる人もいますし、したいことができないという辛さや将来の不安が患者さんの精神に大きな影響をもたらすこともあります。そのような悪循環を起こさないために、骨折の連鎖は防がなければなりません。

幸い、骨粗鬆症の治療はこの10年ほどで大きく進歩し、さまざまな治療法が選択できるようになりました。新しいお薬も発売され、以前はなかなか治らなかった骨粗鬆症に対しても治療成績が向上するようになっています。

骨粗鬆症の検査は簡便で、痛みもない

骨粗鬆症の検査にはさまざまなものがあります。X線検査はその代表的なものですが、最近はMRI検査で、より詳細な骨の状態を調べることができるようになりました。先ほど述べた、新鮮な骨折か古い骨折か、このMRI検査によって調べることができます。

骨密度測定も重要な検査です。微量のX線を利用して骨のミネラル量を測るDXA(デキサ)と呼ばれる方法が一般的で、腰の骨(腰椎)や足のつけ根(大腿骨)での測定を行います。また最近は、骨折のリスクをFRAXというWHOのツールで予測したり、どの薬剤を使うかを判断したり、その薬剤の効果を判定したりするために血液検査で骨代謝マーカーと呼ばれる物質を調べることもあります。こうした検査は簡便に行うことができ、大きな痛みもありませんから、安心して検査を受けて現在の骨の状態を知るとよいでしょう。

また、身長が低くなっている場合も、骨粗鬆症が疑われます。身長が2cm以上短縮している場合や、身長の記憶が曖昧な方でも、両腕を左右に広げた長さ(アームスパン)よりも現在の身長が5cm以上短い場合には、過去に骨折を起こしている可能性があります。

薬物療法と並行し、運動療法も続けることが大切

新しい治療薬も登場し、骨粗鬆症の治療は大きく進歩しましたが、お薬による治療だけを続ければよいというものではありません。並行して運動療法も継続することで、治療の効果はさらに高まります。薬物治療によって骨粗鬆症が改善して痛みがなくなれば身体を動かすことが楽しくなり、身体を動かしていれば骨も筋肉も強くなって、骨折が起こりにくくなります。そうした良い循環を保つことが大切です。

運動療法のなかでも特に効果のあるのが背筋訓練です。背筋を訓練することは椎体骨折の予防につながりますし、転倒防止にも効果があります。また、それを行うことによって姿勢もよくなります。じっとしているだけでは運動ができる能力も衰えてしまいますので、できるだけ身体を動かすことを習慣づけるようにしましょう。

歳を重ねても歩くことができる自分をイメージする

私は患者さんに、「85歳になってもしっかりと歩いているためには何をしたらよいですか?」と質問するようにしています。10年先、20年先でも歩くことができる自分をイメージすることは大切です。いまの時点で骨粗鬆症が疑われたり、痛みがあったりする場合は、将来の自分がどうなっているか不安になってしまうでしょう。だからこそ、現在の自分の状態を確認し、問題がある場合には治療を受ける必要があるのです。

あなたにとって「若さ」とは何でしょうか?見た目が若いこと、と答える人もいるかもしれません。しかし、健康で長生きすることの大切さを考えると、私は「運動できるという能力を高齢になっても保っていること」こそが若さだと考えています。背骨がなんとなく痛い、身長が縮んだ、特に症状はないが骨粗鬆症が気になる、という方は、一度はお近くの整形外科に相談することをお勧めします。

病院データ

病院名
岸川整形外科
郵便番号
〒840-0027
住所
佐賀県佐賀市本庄町本庄862-1
電話番号
0952-25-1351

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