骨粗しょう症による「いつのまにか骨折」

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骨粗しょう症の検査と治療

「いつのまにか骨折」は
どうしたらわかるの?

「いつのまにか骨折かも?」と思ったら、
まずはX線検査(レントゲン)を受けてみましょう。

背骨(椎体)のX線検査によって、「いつのまにか骨折」などの脆弱性骨折の有無が確認できます。

※骨が脆くなり軽い力で起きてしまう骨折

脊椎X線像撮影

椎体(背骨)圧迫骨折の判定

参考:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015年版

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骨密度は、骨粗しょう症診断の際に、
必ず測定します。

骨密度の測定は、骨粗しょう症や骨折のリスクを判定するのに役立ちます。二重X線吸収法(DXA法)は、骨に2種類のX線を当てて、骨を通過できなかったX線の量から骨密度を測定する方法で、信頼度が高いといわれています。

二重X線吸収法(DXA法)

参考:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015年版

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骨密度の測定は、手首やかかとの骨で行う方法もあります。

●RA法(MD法)

アルミニウム板と手のひらをレントゲン撮影して、画像の濃淡で骨密度を算出する方法です。精度は低いものの、どの病院でも短時間で測定できます。

●定量的CT測定法(QCT法)

X線CT装置を使った測定法です。海綿骨と皮質骨という骨の構造に分けて骨密度を測定できます。

●定量的超音波測定法

かかとの骨に超音波を当てて測定します。X線を使わないので、妊婦さんでも検査が可能です。

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骨粗しょう症の治療 ~食事療法~

骨粗しょう症の治療は、食事療法、運動療法といった生活習慣の改善と、薬物による治療を組み合わせて行われるのが一般的で、どれも非常に重要な治療です。

食事療法では、カルシウムだけではなく、ほかにもバランス良く栄養素を摂る必要があります。

カルシウムを多く摂ります。

カルシウムは骨を造っている栄養素で、骨粗しょう症の予防や治療に欠かせません。

カルシウムは、成人男性で1日に650~800mg、成人女性では650mgを摂ることが推奨されています。

けれども、丈夫な骨を保つためには、これに約100㎎を上乗せし、1日に750~900㎎を摂ると良いとされています。

カルシウム薬もありますが、できるだけ食品からカルシウムを摂ることが勧められています。

1日のカルシウム推奨量(mg)

年齢 男性 女性
12〜14歳 1,000 800
15〜17歳 800 650
18〜29歳 800 650
30〜49歳 650 650
50〜69歳 700 650
70歳以上 700 650
厚生労働省:日本人の食事摂取基準2015年版より

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カルシウム以外にもバランスの良い食事が大切です。

骨粗しょう症の食事では、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、骨を造るのに重要なビタミンKを多く含む食品を摂ることも大切です。
それ以外にも野菜や果物、タンパク質などさまざまな食品をバランス良く摂ることが基本になります。

反対に、量を控えた方が良い食品として、加工食品や食塩、カフェイン、アルコールなどがあげられます。

多く摂った方が良い食品と
量を控えた方が良い食品

推奨される
食品
● カルシウムを多く含む食品
  (牛乳・乳製品、小魚、緑黄色野菜、大豆・大豆製品)
● ビタミンDを多く含む食品
(魚類、きのこ類)
● ビタミンKを多く含む食品
(納豆、緑色野菜)
● 果物と野菜
● タンパク質
(肉、魚、卵、豆、牛乳・乳製品など)
過剰摂取を避けた
方がよい食品
● リンを多く含む食品
  (加工食品、一部の清涼飲料水)
● 食塩
● カフェインを多く含む食品
(コーヒー、紅茶)
● アルコール
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編:
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版、
ライフサイエンス出版、2015より

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骨粗しょう症の治療 ~運動療法~

運動による適度な刺激により、骨量を増やす効果が期待できます。また、バランス運動やストレッチなどを行うことで、骨折の原因となる転倒の危険性が減ることもわかっています。
ただし、背中や腰に痛みの症状がある方は、無理をせずに、行える範囲の運動にしましょう。

開眼片脚立ち運動

バランス能力を高める効果があります。目を開けたまま、片脚で立ちます。

ウォーキング

準備運動をしてから始めるようにし、ゆっくりと無理のない速さで歩きましょう。

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骨粗しょう症の治療 ~薬物治療~

骨粗しょう症が原因で骨折したり、骨の密度が基準値以下の場合、骨粗しょう症治療薬による治療が必要です。骨粗しょう症が原因で骨折したり、骨の密度が基準値以下の場合、骨粗しょう症治療薬による治療が必要です。

主な骨粗しょう症の薬

薬剤分類名 特徴
骨が壊れるのを防ぐ薬(骨吸収抑制剤)
ビスホスホネート薬 骨を壊す細胞の働きを抑えて、骨を壊れにくくします。
選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM:サーム) 骨に対して女性ホルモンと同様に作用し、骨のカルシウムが体内に溶け出すのを抑えます。
カルシトニン薬 痛みを和らげる作用と、骨のカルシウムが体内に溶け出すのを抑える作用があります。
ヒト型抗RANKLモノクローナル抗体 骨の成分を溶かす体内の働きを抑え、骨を壊れにくくします。
骨を造る薬(骨形成促進剤)
副甲状腺ホルモン薬 骨の新陳代謝を促し、新たな骨を造る作用があります。
そのほかの薬
カルシウム薬 骨量の減少を予防します。
カルシウム摂取量の少ない場合に投与します。
活性型ビタミンD3 腸からのカルシウム吸収を助け、骨を強くします。
ビタミンK2 骨が造られるのを助けます。
参考・改変:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編:
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版、
ライフサイエンス出版、2015より 2014年6月現在

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骨が壊れるのを防ぐ薬(骨吸収抑制剤)の働き

骨を造る薬(骨形成促進剤)の働き

参考・改変:医療情報科学研究所編:
病気がみえる<vol.3> 糖尿病・代謝・内分泌、第3版、
メディックメディア、2012より
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監修:鳥取大学医学部保健学科
教授/附属病院リハビリテーション部部長 萩野 浩 先生

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